10月7日(火)「いい会社づくり勉強会 IN 大阪」この日大阪にて三社見学した。
写真は道中の瀬戸大橋の一つ「明石大橋」
ますは1社目の(株)天彦産業からレポートしてみる。創業が明治8年ということで100年以上の歴史を持ち、現在は特殊鋼の製造・販売をしている会社である。
五代目の現社長になって経営理念に「社員第一主義」を掲げたところ、周囲の経営者から相当パッシングされたそうである。従業員数39名のうち10名(ちょっとあやふやだが)が女性というこの手の製造業としては、異例の女性比率の高さ。当初は語学に堪能な優秀な男性は求人しても中々採用できなかったので、苦肉の策として女性を入社させたところ今は社長曰く「力仕事以外は男性のできることは女性はすべてできる」そうである。
そのように女性が力を発揮しやすいのも「入学式・卒業式・運動会・参観日・介護など家庭の事情を優先させて仕事をしてもらう」「制度ありきは危険、まずは風土を作ること」という会社のきめ細かな対応があってのことだろう。
1社目は爽やかなこの日の天気のように幸せな気分で(株)天彦産業を後にした。
2社目は大阪市福島区新橋筋商店街の中にある野菜鮮魚専門店(株)八百鮮を訪問。平成22年に創業して現在大阪で3店を開店し、パートも含めて22名のメンバーで働いている。うち障がい者が5名もいるというのが何かと話題になるのだが、お情けで雇用しているわけではなく全員に、準社員か正社員を目指してもらうということだった。
この会社は社長と副社長が学生時代に産学共同プロジェクトで体験した「感動の経営」を社会人になっても忘れることができず、「世のため人のためになる事業は絶対に持続して繁栄する」という信念の元、卒業後就職していた会社を退社し起業したものだ。
店舗を見学したが、夕食前のひと時店は多くのお客さんが訪れ、混雑していた。お客さんは高齢者が多いのだが、あえて不便にして手間をかけてお客さんに声をかけやすいようにしてもらっているという。接客も敬語も不十分で常識では失礼が多いそうだが、かえってフレンドリーな感じを出しているのではということで、中々面白いと思った。
「仕事に生きがいを期待すると今の仕事が面白いとかつまらないとか、値踏みするこことが先行し、また面白い仕事だと思っても馴れてきたらつまらなくなる。」「仕事は自分に何を求めているか、社会は自分に何を期待しているかを探り応えていく」なるほどなと思った。この視点は新たな発見だった。
まだ20代の若々しく爽やかな社長、副社長のエネルギーに感銘し、自分との落差を痛感した。
3社目のフレンチレストラン「ル・クロ」。
今フレンチはイタリアンに押され多くのレストランは苦戦しているのだが、ここはそんな中2000年に1号店をオープンさせ現在大阪に3店舗、2013年にはフランスにも4号店をオープンさせている。
オーナーシェフの黒岩社長のお話をいくつか記しておこう。
「最初に店をオープンした時スタッフはフランス料理を一切やっていない子ばかりだった。それがかえって良かった。雇ったスタッフはお客さんを喜ばすことに全力をあげてくれた。」
「料理人が厨房にこもって料理を作っているとエゴなものができる。厨房希望でもホールで学んでから厨房に入ってもらうようにしている」
「スイスで料理修業をしていた時のドイツ人シェフの”スタッフは家族である”との言葉が自分を変えた。会社の中でも家族愛が必要であり、経営者というよりリーダーとしてこの人のようにならねばなりたいと思った。」
黒岩社長・スタッフの何人かのお話の後、3号店「ル・クロ・ド・マリアージュ」で会食となったのだが、味が美味しいのはもちろんスタッフの方々のサービス精神あふれるおもてなしが素晴らしかった。
当日の料理を紹介しておこう。
前菜が「新鮮な北海道産生うにのムース、焼き茄子のラグー添え、温度玉子のソース」
お魚料理が「舌平目のパートフィロー包み、ソースノイリー」
お肉料理が「豚バラ肉のプレゼ、ディアブル風、粒マスタードのソース」
デザートが「ほうじ茶のクレームブリュレ、パパマンガのソルベ添え」
写真のデザートの皿に書かれた私の似顔絵など、こちらのスタッフさんにはあらかじめ私の似顔絵入りの名刺など渡していないのだが、どうやって知ったのか?こちらの想像を超えたサービスに感動し、この後すぐに夜行バスにて帰路についたのだが、翌日大した疲れも感じず幸福感に味わっていた。(^O^)
写真は道中の瀬戸大橋の一つ「明石大橋」
ますは1社目の(株)天彦産業からレポートしてみる。創業が明治8年ということで100年以上の歴史を持ち、現在は特殊鋼の製造・販売をしている会社である。
五代目の現社長になって経営理念に「社員第一主義」を掲げたところ、周囲の経営者から相当パッシングされたそうである。従業員数39名のうち10名(ちょっとあやふやだが)が女性というこの手の製造業としては、異例の女性比率の高さ。当初は語学に堪能な優秀な男性は求人しても中々採用できなかったので、苦肉の策として女性を入社させたところ今は社長曰く「力仕事以外は男性のできることは女性はすべてできる」そうである。
そのように女性が力を発揮しやすいのも「入学式・卒業式・運動会・参観日・介護など家庭の事情を優先させて仕事をしてもらう」「制度ありきは危険、まずは風土を作ること」という会社のきめ細かな対応があってのことだろう。
1社目は爽やかなこの日の天気のように幸せな気分で(株)天彦産業を後にした。
2社目は大阪市福島区新橋筋商店街の中にある野菜鮮魚専門店(株)八百鮮を訪問。平成22年に創業して現在大阪で3店を開店し、パートも含めて22名のメンバーで働いている。うち障がい者が5名もいるというのが何かと話題になるのだが、お情けで雇用しているわけではなく全員に、準社員か正社員を目指してもらうということだった。
この会社は社長と副社長が学生時代に産学共同プロジェクトで体験した「感動の経営」を社会人になっても忘れることができず、「世のため人のためになる事業は絶対に持続して繁栄する」という信念の元、卒業後就職していた会社を退社し起業したものだ。
店舗を見学したが、夕食前のひと時店は多くのお客さんが訪れ、混雑していた。お客さんは高齢者が多いのだが、あえて不便にして手間をかけてお客さんに声をかけやすいようにしてもらっているという。接客も敬語も不十分で常識では失礼が多いそうだが、かえってフレンドリーな感じを出しているのではということで、中々面白いと思った。
「仕事に生きがいを期待すると今の仕事が面白いとかつまらないとか、値踏みするこことが先行し、また面白い仕事だと思っても馴れてきたらつまらなくなる。」「仕事は自分に何を求めているか、社会は自分に何を期待しているかを探り応えていく」なるほどなと思った。この視点は新たな発見だった。
まだ20代の若々しく爽やかな社長、副社長のエネルギーに感銘し、自分との落差を痛感した。
3社目のフレンチレストラン「ル・クロ」。
今フレンチはイタリアンに押され多くのレストランは苦戦しているのだが、ここはそんな中2000年に1号店をオープンさせ現在大阪に3店舗、2013年にはフランスにも4号店をオープンさせている。
オーナーシェフの黒岩社長のお話をいくつか記しておこう。
「最初に店をオープンした時スタッフはフランス料理を一切やっていない子ばかりだった。それがかえって良かった。雇ったスタッフはお客さんを喜ばすことに全力をあげてくれた。」
「料理人が厨房にこもって料理を作っているとエゴなものができる。厨房希望でもホールで学んでから厨房に入ってもらうようにしている」
「スイスで料理修業をしていた時のドイツ人シェフの”スタッフは家族である”との言葉が自分を変えた。会社の中でも家族愛が必要であり、経営者というよりリーダーとしてこの人のようにならねばなりたいと思った。」
黒岩社長・スタッフの何人かのお話の後、3号店「ル・クロ・ド・マリアージュ」で会食となったのだが、味が美味しいのはもちろんスタッフの方々のサービス精神あふれるおもてなしが素晴らしかった。
当日の料理を紹介しておこう。
前菜が「新鮮な北海道産生うにのムース、焼き茄子のラグー添え、温度玉子のソース」
お魚料理が「舌平目のパートフィロー包み、ソースノイリー」
お肉料理が「豚バラ肉のプレゼ、ディアブル風、粒マスタードのソース」
デザートが「ほうじ茶のクレームブリュレ、パパマンガのソルベ添え」
写真のデザートの皿に書かれた私の似顔絵など、こちらのスタッフさんにはあらかじめ私の似顔絵入りの名刺など渡していないのだが、どうやって知ったのか?こちらの想像を超えたサービスに感動し、この後すぐに夜行バスにて帰路についたのだが、翌日大した疲れも感じず幸福感に味わっていた。(^O^)