壺中100年の会in大阪(株)ベル

11月12日(火)最後の訪問事業所は「(株)ベル」である。

業務内容はビルメンテナンス業。


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しかし、この会社の目指すところは「愛と感動のビルメンテナンス」なのだ。

本気で目指してなければ、とても気恥ずかしくこのようなこのようなスローガンは掲げられまい。


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そんな感動的な会社を作り上げるには、社員が会社の良さを実感しながら、本当に良い仕事をして、周りにも喜んでいただいている、といった状態を作り上げることが必要なのだが、写真のようなお客様の言葉をボードに張り付けるなど様々な工夫を施している。


社内クレドはあるのだが、高齢者が多いので暗記させたりはせず、年一回の全社員大会で優良社員を表彰するなどして「感動の連鎖」を広げていっているということだ。


こちらの会社も採用に関しては妥協しない方針だということである。

大体、同業者は採用の際に「近くに住んでいて、文句を言わない人」を好むらしい。

しかし、(株)ベルは採用に至るまでに何段階ものハードルがあり、まずは求人の電話がかかってきたとき、印象が悪いと、「この採用は終わってます」といって断るそうである。

電話応対がよければ会社に来てもらうのだが、その時も受け付けや社内の事務方が採点している。家庭訪問をして、本人の躾や家庭の状態を知る。現場で一日体験もしてもらって適性も見る。そこまでやって2次面接に至るのである。

採用のポイントは「価値観と共感する人しか採用しない」そうで、とにかく採用に金と時間をかけている。



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とにかく明るい奥社長のお話をお聞きし、そのあと社内見学へ。

驚いたのは、書類やファイルの類がない。

事務所は、ましてやビルメンテナンス会社のは、雑然として机のわきに書類の山ということが、よくあると思ったが、こちらは上記の写真のように机の周囲に書類やファイルが全くないのだ。クラウド化してスマホなどで情報の共有、仕事の指示などしているということ。


これを見て、社長は単なる精神主義で会社を動かしているわけではない、優れた経営手腕の持ち主で「人本主義経営」を確かなものにするために、企業に利益をもたらすよう日々研鑽を積まれている方だなあと思った。



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倉庫も見せていただいたが、これが清掃業かと思われるほど、実に綺麗で片付いている倉庫だった。


この日、一日で3社訪問と慌ただしかったが、濃い一日だった。

3社の共通点はいずれも採用面接を重視している点である。

価値観の共有なくしては、「人を大切にする会社」にすることは難しいのか、帰り道でそのような考えに耽った。