2012年9月18日透投稿
2012年9月13日(木)14日(金)の2日間、大阪の帝国ホテルにて、
私の属している中小企業家同友会主催の、
「第16回障害者問題全国交流大会in大阪」(以下「障全交」と略す)
が開かれ、私も参加してきた。
この大会の目的は、
1.障害者と健常者が共に生き、働ける社会(地域づくり)について学びあう。
2.障害者問題及び障害者雇用について関心を深める。
3.全国各地の同友会に障害者問題への取り組みの輪を広げる。
といったものである。
13日の13:00スタートのこの会だったが、大阪に朝の6時についた私は時間を持て余したので、
「日本の韓国」ともいうべき鶴橋駅周辺と生野区のコリアンタウンを訪問したのでそのことを書いてみよう。
写真は、JR環状線・近鉄の鶴橋駅の「鶴橋西商店街」通称「焼き肉屋通り」である。
狭い通りに目一杯「焼肉屋」や「韓国料理店」が並んでいる。
朝鮮人参や韓国輸入薬を売る薬局などがあり、さながらリトルソウル。
戦後の焼跡時代の記憶をいまだに残す貴重な存在ともいえるだろう。
ここを南に下って「アリラン食堂」で昼食をとった。
お店に時折来る近所の方々との会話は全て韓国語(と思われる、私は韓国語が分からないので)、
TVは韓国の衛星放送を流していて、「ここは何処?」といった感じに襲われる。
しかし鶴橋駅の周辺の商店街と違って、こちらは分かりにくいのだ。
商店街の入り口は何のことはない田舎町の寂れた風情なのだが・・・
「来てえな、見てえな、買うてえな」
大阪の厚かましさと韓国の押しの強さが合体すれば、凄いパワーではあるだろう。
関西のバイタリティーの源泉をここに見ることができるか。
韓流スターのグッズ、CD、DVDなどを売るショップ、
鶴橋商店街と同じくキムチや他の韓国食材を売る店もある。
写真はモチモチとうもろこしで日本のスイートコーンに比較して、
甘くなくもっちりして私はこちらの方が好み。
タレントの友近もTV(と思われるが)の取材で店でインタビューしていた。
鶴橋がレトロな戦後間もない頃のドロドロした一種不気味さを感じさせる街なのに対して、
「御幸通商店街」は平日の午前中から韓流ファンの女子たちが大挙して押し寄せる
今風の明るい町といった感じだ。
それでも、このような政治的なポスターや「天下大将軍」「地下女将軍」韓国の村の入り口に置かれているこのような
守り神の像を見ると、やはり奇妙な感覚を憶える。
ここは「日本の中の韓国である」と。
13:00開始の「障全交」に間に合うように急ぎ会場の帝国ホテルへ。
6つの分科会のうち私は愛媛同友会の「まるく株式会社」の北野社長報告の分科会へ。
分科会のタイトルは「障がい者の仕事をつくる会社とは? ~実力と勇気が出てきたら、
一般企業への転職活動に挑戦!~」で、まあ、私は「障全交」に当初は参加する予定ではなかったが、
たまたま8月に北野さんと飲む機会があって、妙に盛り上がって参加することになったのである。
交通事故で自らもハンディキャップを持つことになった北野さんは、障がい者が就労することの難しさに、
直面したことで、愛媛県最初の雇用型障がい者就労支援事業所を立ち上げた。
自社で障がい者を雇用するだけでなく、一定割合の人を一般企業に転職もさせている。
この事業をあえて株式会社としたのは、医療法人や社会福祉法人などと違って、
黒字化して税金を払って社会貢献したかったからだと言う。
私の将来のプランに力を貸していただけるような方々を知り合いになれたのは良かった。
分科会の後は、立食での懇親会、その後愛媛の同友会メンバーを居酒屋で一杯やってホテルへ。
翌日は、前日の分科会の座長のパネルディスカッションの後、
全盲の落語家 桂 福点さんの講演。
自身の経験に基づいて、障がい者とどう交流していくかをテーマにお話しいただいたが、
まじめな話題にも関わらず軽妙な語り口で会場全体を笑いの渦に巻き込むのは、さすがプロの落語家である。
音楽療法も行っているということで、その実演もしてただきそれだけで随分会場の雰囲気が和やかになった。
全盲者のパソコンの文字変換をネタにした創作落語も面白かった。