R4年10月3日(月)愛媛県総合社会福祉会館で人本経営実践講座
「社風をよくするマネージメント」と題して、6月から始まって5回目の
(株)シェアードバリューコーポレーションの小林先生の講義のレポート。
サブタイトルが「利他の科学(正しい理解と実践)」
「利他実現の鍵「傾聴力」の促進」
(9月の講座の報告では、そちらをオフサイトミーティングと思っていましたが、
違ってたんですね。お詫びいたします。)
今回は後半は「オフサイトミーティング」のワークを参加者の皆さんに、
やってもらったのですが、私はこの日初めて知ったのだけれど、
「オフサイトミーティング」は、(株)スコラ社の商標登録だそうですね。
以下は、スコラ社のHPからの引用。
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「気楽にまじめな話をする」というのがオフサイトミーティングのコンセプト。
業務の現場でも、事実・実態にもとづいて本音で大事な話ができるようになるために、
「安心して言いたいことが言えて、聴き合える」話し合い方のルールがあります。
オフサイトミーティングは、論理的に問題を分析し対策を考えていく問題解決型の話し合いではありません。
参加者が感じていることや経験、思いなどをありのままに共有し、相談や協力がしやすくなる関係性をつくります。
この「安心して話し合える状態」を基礎として、さまざまな風土リスクやロスを克服し、
組織がチームとしての一体感や創造的な活力を生み出していくことが目的です。
(中 略)
スコラ・コンサルトは、日本のさまざまな組織、チームの間で「人と人とがきちんと向き合い、自分の言葉で話し合うこと」を通じて、
個人の意欲や人と協力しようという自発性、「考える力」が高まっていくことが何よりも大切だと考えてきました。
そのために、広く皆様が仕事の中にオフサイトミーティングという場を取り入れて、
対話を通じた人・組織・チームの変化を実感され、一人でも多くの方がその真価を理解してくだされば、と願っています。
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細かく説明することはスペースの関係でできませんが、
参加者の皆さん、とても楽しそうにワークをしてもらってました。
誰しも自分ことは聞いてもらいたいものですね。
小林先生も伊那食品工業の塚越社長の事例として、
「会議は、皆がわざわざ集まる場所。それなのに数字のことで時間を使うことはもったいない。
そうではなくせっかく集まったのだから、これから何をするのか、何をどうやって展開していくか、
この対話をしてこそ意義がある。」との話、
予定調和の従来の会議ではなく、発散して可能性を高めていくオフサイトミーティングそのものではないかと、
感じたということです。
最近読んだ本「ブロークン・ブリテンに聞け」(ブレイデイみかこ/講談社)の中にも、
日本で唯一刑務所で海外では結構普及している「TCプログラム」という犯罪者同士が輪になって語り合うことで、
更生の一助となる手法を紹介していて、
一見欧米人のように明け透けに自分をさらけ出さない日本人では、難しいそうなのですが、
全然違っていて参加者の多くがみな涙ぐんでいる姿に、
言葉、というか、人間の肉声として人に語られた「言」が何かを瓦解させた瞬間に見えた、
と作者は語ってました。
犯罪者には処罰のみが対処の方法である、というのは早計だろうと、これは私の感想ですが。
まあ、どっちにしても、これらの集まりは「何でも言える」「この中だけの話で保たれる」
という安心感が必要ですよね。
そうした土台に「信頼されている」「受け入れられている」「関心を持たれている」という状態を
つくることが肝要かなと。
参加者の皆さんが自社でどのような形で取り組まれた次回の振り返りが楽しみです。