写真は先月の大阪のベンチマークツアーで見学した株式会社ヘッズさんの屋上でたわわに実っているブドウで今回の書きたいこととは特に関係ありません。
まあ、人本経営の実りを表象しているとも思えばそれもありですが。
2022年人本経営実践講座in四国第3講が8月9日(火)に愛媛県民文化会館別館で行われました。
先月の第2講目が大阪のベンチマークツアーでしたが、参加された皆さん大いに刺激を受け、感動された様子でしたが、
その後、尻すぼみになってなければいいがとの懸念を抱いていたものの、今回も皆さん講座終了後満足した様子が見受けられ、
さて、今回の講座は「理念経営と理念採用の実践 即効性のある『採用』面で人本経営の効果を体感する」
というものでした。
理念経営はあらゆる人事系経営コンサルで重要視される。アメリカでもビジョナリーカンパニーなど。
私もかつてがっつり読み込みました。
しかし、多くの会社で理念の社員への浸透はうまくいってない、なぜか?
人本経営の経営理念の考え方のその他多くのコンサルとの違い。
「社長が理念の上にあるのか、下にいるのか、これは決定的に重要である」HSA 田中勉社長
多くの会社は「社員を従わせるために社長が理念を使っている」これはダメ。
人本経営の社長は「理念ありきで社長も社員と同じ立場で物事を判断していく」のです。
これを少し例えを変えてみますと、今お国はマイナンバーカードの普及を熱心に進めていますが、
これが遅々として進まないのは、国民にマイナンバーカードを作る際してメリットがあまり感じられないから。
「どうせ銀行口座と紐づけして税金を搾り取るつもりでしょう」くらいにしか思われていないから。
さすがにそれではまずいと思いだしたのか、ポイントの付与など言い出してますが、
不十分さを感じているのでしょう、人は自分の得になることでないと動かない。
企業理念だって同じ。
社長が社員かを統治することが目的ではなく、心底社員の幸福を願っている、
ここが大切でそれが社員に伝わらないと、社員は従ったふりだけをして現状は何も変わらないということになる。
そして社員の共感を得られた強固な理念が出来上がると、次は実際の採用になるわけですが、
採用の際の重要なファクターが下記の点。
「会社の経営理念に心底共感できるかどうか」
「人間力がどれだけ高いのか、すなわち利他の精神を発揮出来る人材なのか否か」
人口減少社会の到来。今後、企業が求職者を選択する時代はもう来ない。
求める人材から選ばれる会社になるしかない。
私が6月に千葉県で訪れた株式会社ライトライズ(とりの権助などの居酒屋を展開)はなぜ離職者ゼロの状態を維持しているのか。
社員・アルバイトたちが「仕事の面白さ、働くことの喜びを感じているから。
「達成感」「自分がどれだけ必要とされているか」「自分がどれだけ貢献できているか」
の3つの軸で幸福度を感じているか、それを徹底的に意識しているといことです。
この3つのことで実際の仕事の場面で感謝を伝えていれば辞める人はいないということです。
今回、講師の小林先生は東京からオンラインでの登壇でしたが、淡々とした語り口ながら熱い思いに、
参加者の皆さん大いに刺激を受けた模様でした。
次回は9月5日(月)です。オブザーブでも試しに受講してみようかと思われる方おられたらお声がけください。