2月6日(月)の人本経営実践講座、「マネージャーゲーム」は、他の機会にやるのと同様いつものように盛り上がりました。しかし、受講生の皆さん乾いたスポンジに水が染み込むがごとく、素直に人本経営を吸収して自分のものにしている。この10ヶ月自分の成長は受講生の皆さんと比較してどの程度のものだったか考えさせられることしきりです。その後の北海道の株式会社植松電機の植松社長のお話に「どうせ無理と絶対言わない」という箇所があり、それについて考えるもの。植松社長は小さい頃は勉強も運動もできず、先生には徹底的に虐められ、将来は宇宙ロケットを飛ばしたいという夢を語ったところ馬鹿呼ばわりされた。でも「エジソンもライト兄弟も周囲には理解されなくても、ひたすら自分の信じる道を進んでいった結果、後世に残る実績を生み出したのでしょう」と考え、自分も彼らほどでないけれど、小さい頃の夢の一端を叶えつつあると。私の中では植松社長は、伊那食品工業の塚越社長と並ぶ人本経営の2代巨頭です。けれど「どうせ無理と絶対言わない」というのはそのままの言葉だと、パワハラ上司や業績至上主義者の強権圧迫手法に転嫁されそうで怖いな。私が3年前にベンチマークツアーで植松電機を訪問した際、植松社長が言われたことを記入した文章を転載します。まあ、私の解釈ではありますが。 「日本では「夢」を「進学」や「仕事」から選ばせている。
だから中学生になると、「勉強」と「部活動」を熱心にさせる。
しかし、「夢」と「仕事」は分けて考えるものだ。
「仕事」とは「言うことを聞いてお金をもらうこと」と思ってないか。だったら「ベーシックインカム」で生活できる収入を保障されるのなら、「お金をもらえるなら仕事をする必要がない」という考え方も許されるのではないか。
植松さんは「仕事とは人の役に立つこと」だと考える。
「夢」に個数をつけてはいけない。いくらでもあっていい。
夢を追う過程でたとえ中途半端に終わったとしても、
「何もしない」「何もできない」よりは全然いい。
やりたいことを一生懸命にやろう、たとえそれが儲からないことでも。
分かってくれる人が現れるまでしゃべり続けよう。
やりたいことをやったことがある人は、同じ境遇にある人に理解がある、手を差し伸べてアドバイスもくれる、何より好きなことは、頑張れる、覚えちゃう、仲間を増やす、力がつく、可能性を増やす。」 まあ、こんなことだと思う。要は若い人は、嫌なことを我慢するより、好きなことを精一杯追求して欲しい、ということが言いたかったのではないか。研修が終わった後は、実践講座の卒業生、秋川さんのゴルトセカンドで懇親会、受講生だった岡田さんの心のこもったおもてなしと、独創的で美味しい料理が心地良かった夜でした。