人の考えを引き出すグループ長研修

12月22日(金)に二番町ホールにて、「どんな会社、経営者になりたいですか?~人の考えを引き出すグループ長研修~」
と題した愛媛県中小企業家同友会松山支部12月例会が、広島同友会副代表理事合同呉運送株式会社代表取締役 瀬島高志さんを講師にお招きして開会された。
通常の月例会とは異なった同友会の例会ではお馴染みのグループ討論時のグループ長のスキルを上げるために研修のような形で行われた。

2年後に迫った中小企業問題全国研究集会の開催県でもある愛媛なので、そのための会員レベルの底上げのためでもある。
グループ討論というと、同友会の従来のパターンがあり、
「自己紹介→感想と質問→討論テーマについて意見交換→深めどころのワードを選んで議論をし、グループ長のまとめにつなげる」といったものであるが、どうも私はしっくりこないので、某氏から教わった
「社内会議と思って、各人各様な意見をあらかじめ把握し、ストーリーに沿って議論を誘導していく、しかし、想定外の意見が出ることは当然あるので、それで話し合いがまとまらないことは別に全然構わない。」
というやり方でやっているが、少し本筋から離れたやり方だなとは感じていたので、今回の例会は楽しみにしていた。

瀬島さんのやり方は、問いかけを小分けにして一人が話す時間を短くして多くのグループメンバーに話をしてもらうというもの。
討論テーマに入る前にグループメンバーの経歴や考え方をまず理解する。
そして討論をしてもグループ長のまとめをさして重要視しない、参加者がどれだけ学びが多かったのかが大切だとする。
私が某氏から教えていただいたやり方は、グループ討論始まり時に、自己紹介で個人の考え方や個性を判断しなければならず、それは実質むりなので、うまくいかないことも多かった。
瀬島さんのやり方ならそれも可能だな。
次から試してみてうまくいかなければ、自分流をまた考えたらいいのである。
しかし、私は10年来同じやり方を、疑問も抱かず、改善の意欲もなく、ただただ繰り返していた。
瀬島さんは同友会の先輩に従来のやり方を指南されながらも、自分なりに考え独自のやり方を編み出した。
その探求心や実行力に大いに敬服した。

その後の飲み会も大いに盛り上がり久しぶりに2次会にも行った。
私にとっての今年最後の愛媛同友会のイベントの終わりとしていい感じであった。