「株式会社夢とありがとう」のアルバイト卒業式

遅くなったが3月17日(月)に、「株式会社夢とありがとう」のアルバイト卒業式を秋川社長のお誘いがあり、せっかくの機会なので見学させていただいた。ちょうど先週の月曜日に千葉県の有限会社ライトライズさんの卒業式に行ったので、2週連続の居酒屋系の会社のアルバイト卒業式に参加したことになる。となると何となく2つの会社を比較しながらといった視点になり、秋川社長は本意ではないかもしれないがご容赦願いたい。                                                          

創業者である秋川社長は名門今治西高校野球部で鍛えられ教師になることを夢見ていたが、大学生時代の居酒屋でのアルバイト経験をしたことで接客業で働くことが若者の教育に最適であると確信し、起業に至った経緯や会社の概要は2023年にベンチマークにうかがった際のレポートを参照していただこう。https://www.iyojinpon.com/.../%e5%b1%85%e9%85%92%e5%b1%8b...
卒業式開始前、三々五々参加者が集まり始めたが、賑やかにわちゃわちゃしている。みんな仲が良さそうだ。10代20代の少年少女たちの笑顔を見ていると「若いっていいな」と素直に思える。このあたりの雰囲気は有限会社ライトライズさんと変わりない。
この会社が他と違う点として私が感じるのは、私が訪れた「いい会社」の多くは、社長が普通の人っぽいカリスマ性を感じさせない人が多いが、こちらは違う。秋川社長はとにかく元気でテンションが高くエネルギッシュな人だ。困難に会えば会うほど燃えるというか、そういったタイプではないか。それはコロナ禍でも多くの飲食業とは真逆な対応、店舗数を拡大したことにも表れている。

各店舗の店長から卒業生に卒業証書が渡され、卒業生が漢字の一字を選んで卒業の感想を述べる、その際は涙涙の光景でこれも1週間前の千葉県で見た光景と一緒だ。「株式会社夢とありがとう」の企業理念は「私達は「人の魅力で街を元気に」という理念を胸に、お客様のココロと地域社会をより元気にできるような企業を目指しています!」だ。有限会社ライトライズの福祉部門のトップ梅田さんは「この会社が良くなり他の会社に影響を与えることで日本を良くしたい」と言っていた。2社とも本気で世の中を良くしようと思っているのだ。「格好いい大人だ」と学生たちは感じるのではないか。

この文章を書くにあたって、2023年のベンチマーク時にいただいた夢とありがとうの「経営方針書」(通称「赤本」)を読み返してみた。アルバイト生たちが赤本を4年間書いてある内容を理解しようと読んでいれば、彼ら自身の成長に大いにつながるだろう。自分を顧みるに若い世代にどれだけ良い影響を与えてきたか、むしろ「こんな大人にはなりたくない」くらいに思われてきたのではないか、反省することしきりである。

真っすぐな価値観を抱き卒業した若者たちが、もしかすると社会の矛盾や理不尽さに会い挫折感を感じるかもしれない。そんな時「人生捨てたもんじゃない」と思える場所、「いい会社」をたくさん作る事、これが私の使命であり存在理由なのかもしれない。もう若くない私に残された時間はそれほど多くないが、微力
ではあるが頑張っていこう、そんな思いに至った日だった。秋川社長、夢とありがとうのスタッフの皆さん、ありがとうございました。